コーポレート・ガバナンスニュース(2021/3/17)

本日は、以下の記事について取り上げます。

1.バフェット氏、気候変動の情報求める株主提案に反対

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1.バフェット氏、気候変動の情報求める株主提案に反対

【注目ポイント(記事一部引用)】
著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる米バークシャー・ハザウェイが株主に2件の株主提案を否決するよう求めた。提案は工業から保険まで手がけるコングロマリット(複合企業)の同社に気候変動や従業員のダイバーシティー(多様性)、インクルージョン(包括性)の問題の対策の情報開示を強いる内容だった。

【コメント】
脱炭素社会の実現に向けた気候変動関連の株主提案が相次いでいる中で、バフェットが率いるバークシャー・ハサウェイは、同社に対する気候変動関連の株主提案に反対するよう株主に求めているとのことです。

気候変動に対して企業がどのように対処するかは重要な問題です。海外の動向をみていると、環境やエネルギーに直接関係する企業だけでなく、業種業態を超えて全産業に対して強い圧力が加わっていることがわかります。

バークシャー・ハサウェイは傘下に様々な事業会社を抱える投資ファンドとしての側面が強い会社です。今回の株主提案は、同社に対する気候変動関連の取り組みの情報開示を求めるものでしたが、それに加えて同社の投資方針として、投資先に対してどのような気候変動対応を求めるかが、気になるところです。