コーポレート・ガバナンスニュース(2021/2/16)

本日は、以下の記事について取り上げます。

1.脱炭素、株主にも痛みの分配 東京ガス内田社長の決意

※記事のタイトルをクリックすると、記事リンク先に移行します

 

1.脱炭素、株主にも痛みの分配 東京ガス内田社長の決意

【注目ポイント(記事一部引用)】
政府の「脱炭素」宣言を受け、東京ガスが再生可能エネルギーへの事業構造改革に躍起だ。再生エネシフトへの資金を捻出するために株主還元策の見直しを表明したところ、株主が反発。株価も軟調だが、内田高史社長の決意は固い。指名委員会等設置会社に移行し、自らへの社外取締役からの監視も強めながら「ガス自由化以上の試練」(内田社長)に挑む。

【コメント】
脱炭素に向けた事業構造改革に対する、東京ガスの内田社長の意気込みがよくわかる記事です。

特に「ガスも脱炭素の流れの中ではいずれ標的になる。今、会社が変わらなければ生き残れない」というコメントは、まさにその通りだと思います。欧米のエネルギー企業を中心に、厳しい株主や投資家からの脱炭素に向けた経営改革要求は、時間の問題で日本でも当たり前のこととなると思われます。

東京ガスには、女性の社外取締役で環境の専門家の方も入っており、取締役会でも気候変動に関するリスクを踏まえた事業の在り方を議論する体制は整っているように見受けられ、地球環境の様々なリスクを考慮した事業構造改革への本気度が窺えます。