コーポレート・ガバナンスニュース(2020/8/24)

本日は、以下の記事について取り上げます。

  1. 1ー6月期の新社長は472人。コロナ響き低水準、再登板目立つ

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1.1ー6月期の新社長は472人。コロナ響き低水準、再登板目立つ

【注目ポイント(記事一部引用)】
日刊工業新聞社がまとめた2020年上期(1―6月掲載・発表分)の新社長一覧によると、上場・非上場企業の新社長の合計は1―6月として直近10年間で2番目に少ない472人だった。前年同期と比べて120人減った。東日本大震災の影響でトップ交代を見送る企業が相次いだ、11年同期の455人に次ぐ低水準。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、上場を中心にトップ交代が大きく減ったとみられる。

【コメント】
上場企業における新社長が、前年同期比116人減の222人と2年ぶりに減少したとのことです。新型コロナウィルスの感染拡大による業績悪化や企業を取り巻く環境変化によって、予定されていた社長交代が見送られたケースもあるのでしょうが、反対に今の時期だからこそ、新しい経営環境にふさわしい経営者の選抜を行う必要性に迫られている企業も少なくないでしょう。こうした時期に以前から社長・CEOのサクセッションプランを検討してきた会社であれば、社長・CEOに求められる役割や取り組み課題が「平時」から「有事・変革期」へと大きく変わったために、改めて人材要件の見直しを行っていることも多いと思います。弊社でも同様の支援をまさに現在進行形で実施していますが、特徴としては、社内だけでなく社外も含めて、相応しい候補者人材を探そうという機運が高まっていることです。DXに代表されるように、企業変革の必要性からこうした変化が生じているのだと思いますが、社長・CEOの後継者計画を一通り策定し、運用を行っている企業では、このようにその範囲を広げて、より難易度の高い取り組みへと深化しています。