コーポレート・ガバナンスニュース(2020/8/23)

本日は、以下の記事について取り上げます。

  1. 女性幹部を増やすなら外圧利用し改革を

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1.女性幹部を増やすなら外圧利用し改革を

【注目ポイント(記事一部引用)】
近年世界中で成長傾向にあるESG(環境・社会・企業統治)投資が、コロナ禍で更に急増している。2020年4~6月期は、過去最高の約8兆円相当の資金が流入した。
財務情報に加え、ESGに配慮した投資に注目が集まる背景には環境などを含む社会全体への影響を包括的に勘案しなければ長期的な経済成長や投資利益は得られないとの認識がある。ESGに消極的な企業を空売りする手法のヘッジファンドも出始めている。

【コメント】
30% Clubに加盟している企業のように、日本でも女性取締役を増やす意欲のある企業は増えていることは確かですが、単に性別だけでなく、その他の属性(プロパー/中途、日本人/外国人、日本/海外 など)をみても、多様性が圧倒的に足りていないのが、日本企業の取締役会の現状です。OECD東京センター長の村上氏が言うように、外圧を利用してでも今以上に多様性を高める努力を行うべきという点は完全に同意です。特に海外売上高比率が50%を超えているような企業であれば、むしろ日本人だけで経営していることの方が様々な面でリスクが大きいと思います。取締役会の多様性を巡る議論は、今後多くの企業で重要な取り組み課題となるはずで、特に取締役会の実効性評価結果で、そのような課題認識の企業ほど、株主・投資家から具体的な改善策の実行を求められることが増えるはずです。