コーポレート・ガバナンスニュース(2020/8/9)

本日は、以下の記事について取り上げます。

  1. 人・自然重視の資本主義に ダノン会長兼CEO

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1.人・自然重視の資本主義に ダノン会長兼CEO

【注目ポイント(記事一部引用)】
フランスは2019年に新法を制定し、利益以外の目標を達成する責任を負う「使命を果たす会社」を新たな会社形態に取り入れた。上場企業で第1号となったのが仏食品大手ダノンだ。エマニュエル・ファベール会長兼最高経営責任者(CEO)に、目指す会社像やウィズコロナの時代の経営について聞いた。

【コメント】
先日、こちらで述べたように、欧米企業におけるコーポレートガバナンス上の重要な論点は株式至上主義から株主以外も含めた多様なステークホルダーの利益の最大化をどう実現させていくかです。そうした中で、今回のダノンのように会社の定款でESGに関する目標をあえて入れるというのは、会社の存在目的を改めて問い直し、その実現に向けて取り組む上で重要なことだと思います。なお、日本企業でも同じような取り組みを以前から行っている企業はあり、その1社がエーザイです。下記の定款の第2条に定めてあるように、「本会社は、患者様とそのご家族の喜怒哀楽を第一義に考え、そのベネフィット向上に貢献することを企業理念と定め、この企業理念のもとヒューマン・ヘルスケア (hhc) 企業をめざす。」と明記しています。TVCMでも必ず「ヒューマン・ヘルスケアのエーザイ」と流れるように、同社がどのような存在であることを目指しているかが、よくわかります。

 

【参考】

エーザイ株式会社  定款

https://www.eisai.co.jp/company/governance/cgregulations/pdf/articles.pdf