コーポレート・ガバナンスニュース（2020/6/1）

本日は、以下の記事について取り上げます。

1. 大戸屋、対コロワイドで成長戦略　株主総会でどう判断

※記事のタイトルをクリックすると、記事リンク先に移行します

1. 大戸屋、対コロワイドで成長戦略　株主総会でどう判断

【注目ポイント（記事一部引用）】
定食チェーン「大戸屋」を展開する大戸屋ホールディングスに、大株主で外食大手のコロワイドが株主提案を発表してから1カ月あまり。コロワイドは6月25日に迎える大戸屋HDの定時株主総会で、業績が低迷する大戸屋HD経営陣の刷新を求める。対する大戸屋HDは5月25日に成長戦略を中心とした中期経営計画を公表した。この計画が、株式保有比率の6割以上を占める一般個人株主に納得してもらえるかが総会の結果を左右しそうだ。

【コメント】
記事内でも触れられていますが、元々大戸屋HDでは、創業者の長男と現経営陣との間で経営権を争っていました。その後、長男は保有株をコロワイドに売却し、一旦経営権争いには決着がついた形でしたが、新たに筆頭株主であるコロワイドが大戸屋の経営陣の刷新とセントラルキッチン方式の導入等の事業改革を掲げてきているというのが、ここまでの簡単な経緯です。見方によっては、長男側はコロワイドに保有株式を売却後も着々と復権を狙って水面下で準備を進めていたようにも見えます。真相はわかりませんが、いずれにしても株主総会での焦点は、大戸屋側・コロワイド側のどちらの提案の方が、今後企業価値を上げそうかという点です。外食業界自体がコロナウィルスの影響で苦境に陥る中で、その判断は容易ではなく、何が決定打になるかは依然として不透明です。