コーポレート・ガバナンスニュース(2020/10/14)
本日は、以下の記事について取り上げます。
1.東芝議決権行使の点と線 細部に浮かぶ疑問の数々
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1. 東芝議決権行使の点と線 細部に浮かぶ疑問の数々
【注目ポイント(記事一部引用)】
海外のファンドが郵送した東芝の議決権行使書が期限内に届いたにもかかわらず、カウントされなかった問題は、細部を取材すればするほど疑問が浮かぶ不思議な「事件」だ。投函(とうかん)側の野村証券の対応が万全だったのか、郵送日数がなぜ通常以上にかかったのか、三井住友信託銀行側はなぜ集計に手間取ったのか不可解な点が多い。もしファンドが東芝の議決を左右するような票数を持っていたら、関係者の日常的な作業が大変な問題に発展していた。
【コメント】
東芝の株主総会の議決権取り扱いの問題は、信託銀行の処理手続きだけでなく、株主の議決権行使自体が郵送と人的な作業に依拠し、手続きの複雑さと不安定さが存在することを明らかにしました。長年の慣習があることは理解できるものの、やはり今の時代にこうしたアナログな手続きが前提になるというのは、時代遅れ感が否めません。株主総会の開催をオンラインで行うことに加えて、手続き面でも改革が必須といえます。