コーポレート・ガバナンスニュース(2020/9/1)
本日は、以下の記事について取り上げます。
- コーポレートガバナンス最大の機能:取締役会と役員選解任のあり方と事例について
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1.コーポレートガバナンス最大の機能:取締役会と役員選解任のあり方と事例について
【注目ポイント(記事一部引用)】
昨今、日本でもコーポレートガバナンス(企業統治)の強化・充実を図る機運が高まっています。ステークホルダーの利益を守り、企業価値を高める上で、ガバナンス強化の中核を担うべき取締役会の運営と役員の選解任について考えます。
【コメント】
記事の中で以下の言葉が出てきますが、同じ印象を持っている方も多いのではないでしょうか。「コーポレートガバナンスと聞くと「やらなくてはいけないから仕方なくやっている」けれど、「あれをやってはいけない」「これをやってはいけない」と会社経営の手足を縛るようなコンセプトだという印象をお持ちの方も多いかもしれません。」
コーポレートガバナンスを「コンプライアンス」と同義だと捉えている方はまさに上記の認識と同じだと思います。しかし、記事の中で触れられているように、CEOの交代や社外取締役の選任など、コーポレートガバナンス上の重要なテーマについて、そうしたことへの備えを日頃から検討しておくことは、優れた経営者の輩出や会社の最高意思決定機関のメンバー選定を正しく行うことであり、ひいてはこうした取り組みを行っていること自体が企業としての本質的な強さに繋がると考えます。
コーポレートガバナンスをやらなければならないものとして義務や受け身で捉えるのではなく、持続的な成長をいかに実現するか、そのために必要なコーポレートガバナンスは何かという観点でガバナンスを捉えなおすことが、コーポレートガバナンスを「形式」から「実質」へ深化させることや、ひいては企業の競争力の強化において特に重要です。