コーポレート・ガバナンスニュース(2020/8/11)

本日は、以下の記事について取り上げます。

  1. ESG偽装がヘッジファンドに空売りされる日

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1.ESG偽装がヘッジファンドに空売りされる日

【注目ポイント(記事一部引用)】
ESGの考え方をヘッジファンドの投資戦略に応用する動きが広がりそうだ。国連の責任投資原則(PRI)事務局は年金基金などがESG型ヘッジファンドに運用を委託する際の指針を発表。環境の視点から企業を空売りするロング・ショート型のファンドも登場した。「ウオッシング」と呼ばれる環境や人権に関する企業の偽装が、マネーの力で暴かれる日も近い。

【コメント】
ESGやSDGsに取り組んでいると見せかけることを「ESGウオッシュ」「SDGsウオッシュ」とよび、記事にもある通り、既にそうした見せかけだけの取り組みを行っている企業を暴く試みも行われています。コーポレートガバナンスの分野では「ウオッシュ」という言葉は使われませんが、「形式」から「実質」へというフレーズが定着しているように、形を整えること以上に実質的に意味のある取り組みができているかが問われています。これは意味合いとしては「ウオッシュ」にも通じます。形式上の取り組みから実質への取り組みへと深化させるためには、コーポレートガバナンスは一度整えれば大丈夫というものではなく、不断の取り組みが必要なものという認識を共有し、取り組んでいくことが重要です。