コーポレート・ガバナンスニュース(2020/10/11)

本日は、以下の記事について取り上げます。

1. コロナ後の新たな価値創造へ、経営者は今こそ長期的視点を

※記事のタイトルをクリックすると、記事リンク先に移行します

 

1.コロナ後の新たな価値創造へ、経営者は今こそ長期的視点を

【注目ポイント(記事一部引用)】
新型コロナウイルス禍は多くの企業経営者の不意を突き、世界のビジネスを混乱に陥れた。効率最大化のために構築された世界的サプライチェーンなどのシステムは急停止した。こうした耐性の欠如が浮き彫りにしたのは、経営者が長期的な視点を持つことの重要性だ。

【コメント】
企業がショートターミズム(短期志向)に陥らず中長期の価値向上を目指すべきというのは長年指摘され続けながら未だに克服が難しい問題です。

記事が指摘するように株主や経営者からの圧力によってということもそうですが、そもそも取締役会で、中長期の企業の目指す姿が共通理解として認識されておらず、結果的に目の前の業績達成が第一となるというケースも多いように見受けられます。

今流行の言葉でいえば企業の「Purpose(パーパス)」を改めて定義し、それに沿って中長期的な企業経営をより推進していくということがそれぞれの会社で求められます。また、それに伴い取締役会では、CEOを含む経営執行メンバーが中長期的な活動により注力できるよう、業績達成指標・評価指標の見直しや役員報酬制度への反映などインセンティブ構造も変えていくことが必要です。