あるべき役員報酬とは
優れた役員報酬制度は、持続的な企業価値の向上を促すために「どのように報いるべきか」と外部への説明責任を果たすために「コーポレートガバナンスをどのように機能させるべきか」が十分に検討され、両立されたものだと考えます。
役員報酬制度の設計においては、戦略と企業を取り巻く環境の変化を踏まえ、会計・税務・法務・オペレーション等、様々な観点から総合的に検討し、構築していきます。
役員報酬制度の策定・実施アプローチ
1) 役員報酬ポリシー(報酬哲学)の策定
役員報酬ポリシー(報酬哲学)とは「自社の役員に対してどのような考えで報いるか」についての基本的な考え方のことです。報酬ポリシーの策定の意義としては、以下が挙げられます。
- 業績の好不調、自社を取り巻く環境の変化、市場に前例のない報酬を実現する際など、様々な場面での判断の軸とする
- 様々なステークホルダーへの説明責任を果たす際の一貫性の確保
なお、報酬ポリシーは報酬制度の根幹であり、制度設計は報酬ポリシーに基づいてなされます。
2) 報酬制度の基本設計
報酬ポリシーに基づき、報酬制度を形成する基本となる内容・項目を検討していきます。
- 役員の役割定義・ミッションの明確化
- 報酬決定プロセスの策定と関与する会議体の役割・権限の定義
- 報酬水準の設定
- 報酬構成(固定報酬・変動報酬の構成)およびその割合の設定
- 短期・中長期の業績連動報酬制度の概要設計
- 役員の評価制度の概要設計
3) 報酬制度の詳細設計
基本設計をもとに、報酬制度の詳細部分を検討していきます。
- 役位別の報酬水準の設定
- 役位別の短期業績連動報酬の設計
- 役位別の中長期業績連動報酬(株式報酬含む)の設計
- 役員の評価制度の詳細設計(評価プロセス・選任/解任基準・業績評価 等)
サービス内容
- 役員報酬ポリシー(報酬哲学)の策定
- 役員の役割定義・ミッションの明確化
- 役員報酬水準の設定
- 役員報酬構成(固定報酬・変動報酬の構成割合)の設計
- 短期および中長期の業績連動報酬(業績連動賞与、株式報酬)の設計
- 譲渡制限付株式報酬制度の導入
- 業績連動型株式報酬制度の導入
- 信託型株式報酬制度の導入
- ストックオプション型株式報酬制度の導入
- 役員評価制度の策定
- 評価プロセスの設計および役員の選任・解任基準の策定
- 評価項目・基準の策定
- 業績評価の設計
- 役位別の定量/定性評価方針の策定
- 業績評価KPIおよび構成割合の設計
- 短期および中長期の業績連動報酬への評価結果の反映方法の設計
- 役員退職慰労金制度の見直し
- 役員福利厚生制度の設計