女子アナを社外取締役に登用する必要性

昨日、SBIホールディングスが6月の株主総会で選任予定の役員人事を発表しました。

役員の異動に関するお知らせ

今回新たに選任が予定されている社外取締役候補者は以下の2名のようです。

伊藤博氏 〔現 マーシュジャパン株式会社 マネージングディレクター〕
竹内香苗氏 〔現 フリーアナウンサー〕

社外取締役に誰を起用するかは、それぞれの会社が取締役に何を期待するかを定めたうえで、条件を満たす候補者を検討し、株主総会で決定すればよいのですが、さすがに今回の候補者の中に女性アナウンサーの竹内氏が含まれているのは違和感を感じます。

もちろん、女性アナウンサーの中にも素晴らしい方はいらっしゃるとは思います。その中には経営に寄与するような発言が期待できる人もいるかもしれません。

しかし、SBIホールディングスの場合は、昨年も女性アナウンサーの久保純子氏を社外取締役に迎え入れています(久保氏は2020年6月の株主総会で退任予定)。

出所:SBIホールディングス株式会社 「第21期定時株主総会招集ご通知」

女性アナウンサー出身の社外取締役(久保氏)の後釜に女性アナウンサー(竹内氏)を据えるというのは、何か特別な理由があるのでしょうか?

繰り返しになりますが、女性アナウンサーの中にも素晴らしい方はいるので、女性アナウンサーを社外取締役に迎えること自体が悪い訳ではありません。ただ、今回のSBIホールディングスのように、2年連続女性アナウンサーを社外取締役に迎えるのは、何か余程の意図があるか、またはそれほど女性社外取締役を重要視していないのでメディア受けが良い人物であれば良いと考えているか、どちらかだと想像します。

いずれにしても、6月の株主総会では、会社側から竹内氏の選任理由について納得いく説明を期待したいと思います。